縫製工程の中でヒダ取りの説明をしています。見た目に美しいカーテンを作るためにヒダ取りの工程は重要なポイントです。
 

美しいプリーツのヒダが出るカーテンを縫製するには、仕上巾に対して適切な生地有効巾が必要です。
ヒダ山が小さいとドレープが貧弱になり、大き過ぎるとボックス内に納まらなかったり、ドレープとレースが引っ掛かったりします。
美しいプリーツのヒダ山の高さは18mm〜25mmが適切です。ヒダを作るには図のように生地をたるませて大きなループを作り、3つ山に縫製します。このヒダを作るのに必要なループ長は90mm〜125mm必要になります。

ヒダとヒダの間隔が大きすぎると間が抜けた感じになり、カーテンの納まりが悪くなります。ヒダ間隔は125mm前後が適当です。
このようなヒダ山とヒダ間を確保するためには、単純に考えて仕上巾の2倍の生地巾が必要だということがわかります。
しかし、実際には耳縫しろとサイド部分が必要ですので、仕上巾の2倍以上の生地巾が必要です。
■実際に生地がどれだけ必要になるかを注文巾1000mm両開きのカーテンを例にご説明します。
まず、片開きで考えます。(両=W1000→片W500)
1) 美しいプリーツを作るためのヒダ山はいくつ必要でしょうか?
500(仕上巾)÷ 125(ヒダ間隔)= 4(間隔)
 ヒダ間隔が4個ですから、ヒダ山数は5個になります。
2) ヒダ山分に必要な寸法は?
5(ヒダ山数)× 90(最低ループ長)= 450mm
3) 耳縫しろとサイド部分に必要な寸法は?
50(耳縫しろ)+ 30(サイド))× 2(両耳)= 160mm
4) 必要合計は次の計算になります。
500(仕上巾)+ 450(ヒダ山分)+ 160(耳分)= 1110mm
5) 両開き(500mm巾のカーテン2枚分)に換算して、必要な生地巾は
1110mm × 2枚 = 2220mm
1000mm生地巾の場合・・・2220mm ÷ 1000mm = 2.22 = 3巾
1400mm生地巾の場合・・・2220mm ÷ 1400mm = 1.58 = 2巾
美しいプリーツのヒダを持つカーテンを縫製するには、仕上巾の2倍以上の生地が必要になります。
特に仕上巾の小さいカーテンになれば、耳分に取られる割合が大きくなるので、必要な生地巾が増えるということです。

 

 
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